【移住者インタビュー】新婚0年目でシェアハウスをオープン!夫婦&大学生が提案する、“ジューニブンな暮らし”とは?

今まで住んだことのなかった静岡県長泉町に移住し、
シェアハウスを運営する宮迫さんご夫婦(大樹さん&菜由さん)と、
オープン時からの住人である大学生のりょう君。
シェアハウスを通して分かち合うライフスタイルを提案する3人にお話を伺いました。

―移住を決めたきっかけは何でしたか?

大樹さん:
僕の仕事がコロナ禍でフルリモートになったことですね。
僕が福岡、彼女が浜松でそれぞれ働いていて、
結婚して一緒に住もうという話になったんです。
せっかく暮らすなら何か一緒にやりたいねと話をしていて、
移住してシェアハウスをやることに決めました。

菜由さん:
住む場所を探すにあたって、どちらかの親が近くにいること、
シェアハウスを運営しやすい環境かどうかが重視したポイントでした。
静岡は私の地元で、大樹さんの会社の本社(東京)にも近かったので、
候補地にぴったりで。三島を訪れて、個人店の賑わうまちの雰囲気や、
みしま未来研究所で出会った方々の三島愛に感動して、このまちへ移住することにしたんです。

大樹さん:
りょう君とも、三島を訪れた時に出会いました。
「大学生の子でシェアハウスに興味を持っている子がいる」と聞いていたので、
みしま未来研究所で学生らしい子を見かけて「もしかしてりょう君?」って話しかけたら…
まさかの本人!(笑)
そこで僕たちの計画を話して、ものの5分で一緒にシェアハウスをやることが決まったんです。
ちなみに、「新婚でシェアハウス?」って、よく驚かれるんですけど(笑)
僕としては、普通にマンションを借りて暮らすだけではもったいないなと考えていて。
結婚して人生のパートナーになるなら、お互いを見つめ合うだけじゃなくて、
他の人も交えて生きていく方が、より豊かな関係性が築けると思ったんです。

りょう君:
「新婚の人たちと暮らすのは気まずくなかった?」って、僕もよく聞かれます。
全く気まずくなかったかと言えば、嘘になるんですけど(笑)
シェアハウスに興味があって、大学はコロナ禍でリモート授業ばかりだったので、
人との繋がりを求めていたんです。
だから2人からジューニブンの話を聞いた時には、すごく嬉しかったですね。

―シェアハウスのコンセプトについて教えてください。

大樹さん:
生活に「余裕」と「遊び」のふたつの「あそび」をつくることがコンセプトです。
週末のアクティビティや食事・家事といった日常を少しずつシェアすることで、
“十二分な生活”を目指しています。
学生時代にもシェアハウスを経験して、みんなで分け合うことで時間とお金の余裕ができ、
他のやりたいことにチャレンジできることを実感したんですよね。
楽しいことも大変なこともおすそ分けし合う、
そんなライフスタイルを提供したいという想いで運営しています。

菜由さん:
私も実際、浮いた時間で狩猟ハンターができるようになりました。

▲実際に狩猟で得たジビエ

―シェアハウスを運営していて嬉しかったこと、思い出に残っていることを教えてください。

3人:
せーの…とっしーさん!

大樹さん:
よかった〜、一緒で(笑)とっしーさんは、4人目の住人なんです。
しばらく3人で生活をしていたけれど、住人の応募がなかなか来なくって。
そこで、3人でブランディングについての本を読んで会議して、
“ジューニブン”っていうブランドを再定義することから始めたんです。
どんな人に応募して欲しいかターゲットを定義して、SNSでの発信も見直して…。
そうしているうちに、やっと問い合わせしてくれた人がいて、それがとっしーさんでした。
1週間のお試し体験のあと、そのまま住むことを決めてくれたんです。
その時はめちゃくちゃ嬉しかったですね。

菜由さん:
みんなで過ごしてきた時間はどれも大切な思い出なので、
どれが一番かって考えると難しいんですけど。
毎晩みんなでお酒を飲んでいたら、結構太ってしまって(笑)、
今はみんなで一緒にダイエットをしているんです。
太っちゃうくらいには、楽しんでもらえてるのかなって思います。
それから、2ヶ月間だけ住む予定だった子が、
「めっちゃ楽しいのであと1年いても良いですか?」って言って延長してくれたんです。
ここでの生活に満足してくれているんだな、って嬉しくなりましたね。


▲シェアハウスに飾られているカレンダー

―シェアハウスを運営して、生活や価値観など変化はありましたか?

菜由さん:
私は結構変わりましたね。
もともとコミュニケーションが得意ではなかったので、
積極的に和を広げるタイプではなかったんです。
でもシェアハウスの運営をすることで、人と関わることの良さを実感できました。

りょう君:
僕の場合、社会人の方の考え方を深く知れたことですね。
もともと世代の違う方々との接点はあったのですが、
今ほど深く関わる機会はなくて。
“ともに暮らす”という経験をしたことで、学びや気付きがたくさんありました。

大樹さん:
シェアハウス自体は以前も経験していたけれど、
結婚という新しいステージで、他の人も交えて暮らすっていうライフスタイルを
実現できたことは僕の中で大きかったですね。
自分たちが心地よく生きられて、なおかつ他の人にも喜んでもらえる。
誰かのことを思う時間が増えるって、純粋に幸せだなって思います。

―静岡や今暮らしているまちがこうなったら良いな、こう変えていきたいな、ということはありますか?

りょう君:
学生で何かやり始めたい人がいてもそれが実現できる社会になったら嬉しいですね。
僕自身周りの人に支えられてできているところがあるので、
僕も誰かが何かを始めるってなったら自分ができることは全力で協力していきたいです。

菜由さん:
長泉は、シェアハウスをやるにも暮らすにも、本当にちょうど良いまちなんです。
だからこそ、自分たちと同年代の人が引っ越して来れるような
場所がもっと生まれたら良いな、って思いますね。

大樹さん:
もっと地域の中でいろいろなことがふつふつと
湧き上がる状態に変えていきたいな、と思いますね。
社会人になると仕事と家庭の2つが居場所になりがちですけど、
みんながもっと、仕事以外で活躍できるような場が生まれたら良いなと考えていて。
そんな“第3の場所”があることで、ただ住みやすいだけじゃなくて、
“超住みやすいまち”になるんじゃないかな、と思います。

―今後チャレンジしてみたいことは何ですか?

菜由さん:
今進めているシェアハウス運営、働き先での映像制作の仕事、
そして狩猟の三つを継続的に取り組んでいきたいです。
映像制作で身につけた技術をシェアハウスや狩猟の場で活かせるようになれたら嬉しいです。

大樹さん:
シェアハウスという枠にとらわれずに、
地域や日本で“ありたい自分でいられる人が増える仕組みづくり”をしたいと考えています。
場づくりをするのか、もしくはメディアを作るのか…。
方向性を模索中なので、今後の動きにも注目してもらえたら嬉しいです!

りょう君:
まずは1年続けているラジオをこれからも続けていきたいです。
その上で沢山の興味があることの中から、
自分にできることを探してジューニブンで得た経験を活かし、
自分の紹介文に書けるようなことを1つ始められたらなと思っています。

“ジューニブン”という場を通じて、新たなライフスタイルを提案し続ける
大樹さん、菜由さん、りょう君。人との生き方や関わり方を模索したい人には、
ぴったりの相談相手かもしれません。
ジュー二ブンの今後も、ぜひSNSで追いかけてみてくださいね。

◆ジューニブン
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