【仕掛け】『しずおかシェアキッチン』飲食店の空きスペース活用で、開業したい人の夢をサポート!「一人でも多くの方の想いを繋ぎ、形にしていきたい」

2020年8月27日からサービスが始まった、「しずおかシェアキッチン」。
中心となってプロジェクトを進めている静岡ガス株式会社の栗原さんに、プロジェクトの概要、
静岡という土地でこの事業を展開することの意義、そして今後の展望を伺いました。

――「しずおかシェアキッチン」とはどんな取り組みですか?

静岡ガス(株)・静岡鉄道(株)と空きスペース活用事業をされている軒先(株)の3社で
静岡県中東部にある飲食店舗のシェアサービス事業を今年の8月27日から本格的にスタートしました。
営業外の時間帯や定休日に店舗を貸し出せるようにすることで、飲食店にとっても、
まだ店舗を持っていない飲食開業希望者にとってもメリットを創出することを目指しています。

新しくお店を構えたい人にとっては、本来コストとしてかかる開店資金や設備投資費用がかからず
低コストで事業を始めることが出来るので、まずはお試しで自分のお店を構えることができます。
また新型コロナウィルスの影響で客足が落ちている飲食業の後押しになればという思いもあり
このプロジェクトを始めました。

――とっても面白い取り組みですね。現在どんな方が利用していらっしゃいますか?

まだスタートしたばかりなためマッチングには至っていませんが、多数のお問い合わせをいただいています。
今勤めている飲食店から独立したい方、自身のクッキングスタジオを始めたい方、
東京で営業している店舗を静岡にも展開していきたい方など、様々ですね。

――いろいろなニーズがあるんですね。立ち上げたばかりのプロジェクトで大変なことも多いかと思いますが、やりがいや喜びを感じるのはどんな瞬間でしょうか?

そうですね・・・正直、大変なことはたくさんありますよ(笑)
でも、苦労以上のやりがいや手応えを実感しています。
ありがたい経験だなと感じるのは、飲食店さんと直接お話をさせていただく機会が圧倒的に増えたこと。
このサービスをご案内させていただく中で、各店舗さんの悩みや大切にしたい想いなどを伺い、
力になれずに悔しい思いをすることもあります。
それでも、「良い提案をありがとう、話を聞いてくれてありがとう。」と感謝していただけると、
彼らのためにもっと頑張らねば!という想いに駆られますね。

――静岡という土地で、このサービスを行う意味は何だと感じられますか?

静岡はどの土地をとっても、食材に恵まれていると思うんです。
そんな土地で飲食業の可能性が広がっていくことは、とても価値のあることだと感じますね。

それから、これは実際にサービスの紹介を始めて感じるようになったことですが、
街のインフラを支える事業をしている我々だからこそ、このサービスを提供する意味があるなと
感じています。

――栗原さんご自身も、関東の大学に進学した後、就職で静岡に戻ってらっしゃったと聞きました。
その理由はなんでしょうか?

単純に、「地元が好き」だからですね。食べ物は美味しいし、人も良く、子育てもしやすい。
若い頃は華やかな土地に憧れていましたけど、静岡以上に住みやすい土地はないと思います。
今の会社に就職をしたのも、せっかくなら地元に貢献したいという想いからでした。

「しずおかシェアキッチン」のプロジェクトを通じて、一度は他の土地に出てみたけれど、
“やっぱり静岡だな”と思った方の力にもなれたら嬉しいですね。

――最後に、「しずおかシェアキッチン」の今後の展望を聞かせていただけますか?

提携先がないことには始まらないので、来年中に100店舗との提携を目指したいです。
そして、お問い合わせいただいた方お一人ずつにしっかりと寄り添い、
その方の想いが形にできるマッチングを提供したいですね。
ゆくゆくはこのプロジェクトをきっかけに、新店舗を出されるときの不動産サポートや、
コスト削減に繋がるガス製品のご案内など、点ではなく線のお付き合いができる店舗を
増やしていけたら最高ですね。

栗原さんのお話を伺い、このプロジェクトを通して新たな人と人との繋がりや、
様々なプロジェクトが生まれていく姿が想像できました。
時代は今、「所有する文化」から「共有する文化」へと移り変わっています。
そんな時代を象徴するようなこの取り組みで、静岡がどう変化していくか楽しみですね。

「しずおかシェアキッチン」の取り組みや提携店舗については公式ページをご覧ください。
Webサイト(https://business.nokisaki.com/sharekitchen/shizuoka