MENU

船崎さんは、東京にある外資系の総合コンサルティング会社にて働きながら、地元静岡でも暮らす、東京静岡の2拠点生活をされています。「一つの場所に固定して住むのではなく、様々な土地での暮らしを体験してみたい」と話す、船崎さんにお話をお伺いしました。

――東京静岡の2拠点生活をされているということでしたが、何がきっかけでそのような生活が始まったか教えて頂けますでしょうか?

高校までは地元の静岡市に住んでいましたが、大学進学のタイミングで、東京で暮らし始めました。
東京での生活は日々どこかでイベントがあったり、駅ごとに強い個性があったりと、
外出好きな自分にとってはとても刺激的な街だったので、地元に戻るという選択肢は頭によぎることもありませんでした。
それで、そのまま東京の会社に就職して、渋谷駅から電車で10分圏内の家を転々としていました。
東京での生活はいつも楽しく、仕事も順調だったのですが、実家の都合で静岡に帰ることが多くなりました。そんな日々が続く中で、東京での楽しい生活って静岡でもできるのでは?と気づく瞬間がありました。

ー東京でしていた生活が静岡でもできる、というのは具体的にはどういうことでしょうか?

例えば僕の場合、東京での休日の過ごし方は、午前中からカフェに行って本を読み、
その後目についたお店でランチを食べて、午後は映画館で映画鑑賞。
夕方に銭湯へ行って、クラフトビール好きなので、そのままビアバーに行ってみんなと飲むという過ごし方が
多かったんです。東京にいた時はこんな生活ができるのも東京ならではだなと思っていたのですが、
実際は静岡に帰ってみると、映画館も大きな映画館からミニシアターまであるし、銭湯もサウナで有名なしきじがあったり、クラフトビールのビアバーも10軒以上もあったりと、全然静岡でも同じような過ごし方ができるじゃん、って気づいたんですよね。
だから、東京で過ごすうちにいつの間にか「これは東京だけの醍醐味だ」と決めつけてしまっていたものが、実は見方を変えると静岡でも味わうことができたので、一度離れてみたからこそ静岡の良さを再発見できたのかなと思います。


▲船崎さんお気に入りの静岡のビアバー


▲クラフトビールイベントの写真

――なるほど、確かに静岡市はほどよい大きさの街なので、色々と遊ぶところはありますよね。
  お仕事の面としては、どうだったのでしょうか?

幸いなことに、自分の会社はリモートワークが推進されていて、しっかりと仕事さえしていれば、リモートで問題なく働けます。クライアントのところに急に行くとなっても、新幹線で1時間ほどで東京に着けるので、あまり不便は感じないですね。
以前は、そのような会社も少なかったと思いますが、コロナの影響もあり、そのような生活ができる人が増えてきているのかなと思います。また、静岡市内でもコワーキングスペースとして静岡鉄道が運営する=ODEN(鷹匠)や、いちぼし堂(安東)などもオープンされており、リモートワークができる場所も充実してきていると感じています。

――これからはどのような暮らし方、働き方をしていきたいという、方向性などはありますか?

これからは今以上に、どこで生活するのか?という選択肢が広がってくると思います。
実際に、働き方としてはリモートワークが更に一般的になって、住む場所としても必ずしも通勤しやすいエリアを選ぶ必要もなくなるし、国内外の様々な土地を転々としながら暮らすことを実践している方も既にいますよね。

そう考えると、「静岡だけ」と制限してしまうのではなく、自分が「好きだな」とか「居心地がよいな」と感じられる場所を気の向くままに移動しながら暮らすのも自分に合っているのかなと感じています。
なので、各地を巡りながらも、気候が穏やかで交通アクセスのよい静岡に拠点を据える、といった生活をしていきたいですね。国内でも海外でも、自分が住んでみたいと思った地域に住んでみて、その合間に静岡で一息つけるような、そんな暮らし方が今の理想です。

 

東京で働きながら地元静岡でも暮らす船崎さんのお話を聞くと、自分の理想の生活スタイルは東京でしかできないと決めつけてしまっていたものが、実は静岡でも可能だという気付きが生活を変えるヒントになったことが分かりました。現状の自分の理想の生活スタイルをもとに、改めて暮らす場所について見直してみるのもいいかもしれません。

静岡県焼津市に新たな施設「やいづテレワーク専用施設 Anchor(アンカー)」が
JR焼津駅から徒歩約2分の場所に整備されました。
コロナ禍において各企業では新たな働き方が広がっている中で、
この施設ではどのような働き方ができるのでしょうか。
本事業を推進している焼津市経済部商工課の太田さんにお話をお伺いしました。

――こちらはどのような施設なのでしょうか。

この施設はコロナ禍における企業のテレワーク導入の広がりを受け、
電車を利用し市外に通勤している会社員や焼津市へ通うビジネスマンが、
テレワークを行うための場所として施設を整備しました。
施設内には、個別ブース6席とカウンター4席、またテレビ会議が可能な個室2室と
4人掛けの打合せスペースなどを設けています。


(外観写真)


(施設内写真)

――なぜJR焼津駅の駅前にこのような施設を開設したのでしょうか。

焼津市は市外に通勤している人が多くいらっしゃいます。
実はJR焼津駅の乗降者数は1日約9,000人もいるんですよ。
そんな中、在宅勤務やテレワーク勤務を推進している企業が増えているものの、
自宅だと仕事ができるスペースがなかったり、お子様がいる家庭などでは落ち着いた環境で
集中して仕事が出来なかったりと、新たな働き方に対し、さまざまな悩みを抱えている
会社員が増えていると聞いています。
このような悩みを抱えた会社員が、自宅付近で集中して仕事をすることが
可能になればと思いこの施設を整備しました。また朝夕の満員電車への乗車を避けることも出来るので、
新型コロナウィルスの感染防止にも繋げることができます。

――確かに自宅に仕事環境が整っていないという方は多いかもしれませんね。
 続いて「Anchor」という施設名にはどのような思いが込められているか教えてください。

「Anchor(アンカー)」は「錨(いかり)」や「支える」という意味を持っています。
港に停泊する船が海底に錨を下すように、港町・焼津を新しいビジネスの拠点としてほしい
という想いや、新しい働き方をサポートしたいという想いが込められています。
また焼津市の『港町』というイメージ発信にも繋がればと思い、この名称に決めました。

――施設内のデザインはもちろん、ライトやスイッチなど細部まで港町をイメージするようなデザインになっていて、とても素敵ですね。この施設のポイントはあったりしますか?

「Anchor(アンカー)」は一般的なコワーキングスペースと違って、
企業や会社員に特化した場所となっております。普通コワーキングスペースというと、
フリーランスの方や個人事業主など、制限なく使用できるのが特徴かと思いますが、
焼津市の駅前商店街にも空き店舗をリノベーションしたコワーキングスペースがあり、
その場所がクリエイターやフリーランスのような個人の方が多く利用している為、
ターゲットが同じにならないように、本施設は法人と契約を結ぶ形としました。

そのため、サラリーマンが会社で働くときと同じように、快適に働くことができる
スペースにするためには、どのような設備が必要かということを、
実際に市外企業に勤めている会社員の方たちとディスカッションをして内装設備を決めたんです。

テレビ会議用の「テレカンルーム」や 、ホワイトボードとプロジェクター付きの
「ミーティングスペース」は、話し合いの中で生まれたアイディアを実際に反映しました。
また新型コロナウィルスの感染拡大が全国で進んでいる中で、安心安全に働いて頂けるように
抗菌の壁紙や24時間換気システム、ソーシャルディスタンスを保つ間仕切りなど
感染拡大予防も十分行っています。

――実際にターゲットとなる人たちから声を聞き、施設に反映したという点は、企業に案内していくうえでかなりアピールポイントになりそうですね!これから利用者が増えていくかと思いますが、今後「Ancohr(アンカー)」をどのような施設にしていきたいですか。

まずはこの場所を利用する方たちが安心して快適に働くことができる場所にしていきたいです。
また、ここで働く人が、商店街や飲食店などに集まることで、街の活性化に繋げていくことが
できればと思っています。いずれは利用者同士のビジネスマッチングや、
駅前商店街のコワーキングスぺ―スで働くフリーランスの方たちとのマッチングなど
「Anchor(アンカー)」を起点に、新たなビジネスが生まれていく仕掛けを
作ることができればと思っています。

焼津市は水産品、水産加工品の工場の他にも、自動車関連部品の企業など、
意外と知られていないかもしれませんが、多岐に渡った企業が多く存在しています。
今後地元企業とのコラボなど生まれていけば面白いですね。

――施設利用者が増えることで街の賑わいが増えていく、とてもいいサイクルですね。これから施設を盛り上げていくうえで、地元の方たちとの交流も大切になっていくと思いますが、地元の方たちはどんな人が多いイメージですか?

港町なので明るい雰囲気で気前がいい人が多いですね。
確かに傍から見れば、田舎って、少しよそ者が入りづらいイメージがあると思いますが、
僕も実は出身が焼津市ではないので、よそ者だったんですよ。
だけど地元の人たちとたくさんコミュニケーションをとって、
コミュニティに入っていくことができてからは、皆さんとても受け入れてくれて、
可愛がってもらえてますね。
腹を割って話せるような人たちが多くて、陰湿な感じの人は少ないかも(笑)
楽しいことが好きで熱い人が多い気がします。

――港町ならではの雰囲気ですね。最後にこれからこの施設を通して焼津市、そして静岡の街がどのようになっていけばいいと思いますか?

この場所を通じて、焼津市に新しい働き方や新しいコミュニティの繋がりができていってほしいです。
「Anchor(アンカー)」を通していろんな人が集まる街になっていけばいいですね。
今後この施設を通じて繋がった人たちが、よりリアルな場を通じて更に強い繋がりを
作ることができるように、コミュニティスペースのようなものを焼津市内に整備することが
出来ればいいなと個人的に考えています。

今回この施設を開設するにあたって行政関係者はもちろん、地元の方々や民間企業の方々など、
さまざまな人が関わって下さいました。いろんな人がこの施設に関わっていくことで、
焼津市が賑わい、そして「しずおか」の街全体がいい方向へ向かっていけばいいなと思っています。
焼津市が良くなることで静岡県全体の活性化にもつながると思うので。
いい連鎖が生まれる仕掛けをこれから作っていきたいですね。
2021年3月末までは実証期間として、法人向けに「お試しテレワーク」を実施しており、
無料で開放しているので、 是非一度みなさん利用してみてください。

太田さんからお話をお伺いし、「Anchor(アンカー)」を通して、この場所に関わる人たちや
地域の方たちと一緒に、焼津市をより盛り上げていきたいという熱い思いを聞くことができました。
『withコロナ』の時代の中で、安心して自分らしく快適に仕事をしていくために、
これからは働く場所も自分で選んでいく時代になっていくのかもしれませんね。
是非一度、いつもとは違う場所でリフレッシュしながら、働いてみるのはいかがでしょうか。

【施設概要】
■名称:やいづテレワーク専用施設Anchor(アンカー)
■所在地:焼津市栄町2-5-26 ハイムG1階(JR「焼津」駅から徒歩約2分)
■設備:個別ブース6席・個室2室・カウンター4席打合せスペース(4人掛け)1室、備品類
■運用:法人会員制
※2021年4月より本格運用開始。2021年3月末までは運用実証実験期間とし、「おためしテレワーク」として無料でご利用頂けます。
■構造:鉄骨造 地上3階建て 1階部分
■設計施工:静岡鉄道株式会社 不動産分譲事業部リフォームグループ
(静鉄リフォーム:静岡市駿河区曲金二丁目8番43号)
■おためしテレワークお問合せ先 :静岡鉄道(株)不動産アセットマネジメント事業部 統括課
【TEL】054-255-8555
【Mail】yaizu.anchor@gmail.com
■焼津市商工課HP:https://www.city.yaizu.lg.jp/g05-005/index.html
■ Facebookページ:https://www.facebook.com/yaizuekimae.anchor

2020年8月27日からサービスが始まった、「しずおかシェアキッチン」。
中心となってプロジェクトを進めている静岡ガス株式会社の栗原さんに、プロジェクトの概要、
静岡という土地でこの事業を展開することの意義、そして今後の展望を伺いました。

――「しずおかシェアキッチン」とはどんな取り組みですか?

静岡ガス(株)・静岡鉄道(株)と空きスペース活用事業をされている軒先(株)の3社で
静岡県中東部にある飲食店舗のシェアサービス事業を今年の8月27日から本格的にスタートしました。
営業外の時間帯や定休日に店舗を貸し出せるようにすることで、飲食店にとっても、
まだ店舗を持っていない飲食開業希望者にとってもメリットを創出することを目指しています。

新しくお店を構えたい人にとっては、本来コストとしてかかる開店資金や設備投資費用がかからず
低コストで事業を始めることが出来るので、まずはお試しで自分のお店を構えることができます。
また新型コロナウィルスの影響で客足が落ちている飲食業の後押しになればという思いもあり
このプロジェクトを始めました。

――とっても面白い取り組みですね。現在どんな方が利用していらっしゃいますか?

まだスタートしたばかりなためマッチングには至っていませんが、多数のお問い合わせをいただいています。
今勤めている飲食店から独立したい方、自身のクッキングスタジオを始めたい方、
東京で営業している店舗を静岡にも展開していきたい方など、様々ですね。

――いろいろなニーズがあるんですね。立ち上げたばかりのプロジェクトで大変なことも多いかと思いますが、やりがいや喜びを感じるのはどんな瞬間でしょうか?

そうですね・・・正直、大変なことはたくさんありますよ(笑)
でも、苦労以上のやりがいや手応えを実感しています。
ありがたい経験だなと感じるのは、飲食店さんと直接お話をさせていただく機会が圧倒的に増えたこと。
このサービスをご案内させていただく中で、各店舗さんの悩みや大切にしたい想いなどを伺い、
力になれずに悔しい思いをすることもあります。
それでも、「良い提案をありがとう、話を聞いてくれてありがとう。」と感謝していただけると、
彼らのためにもっと頑張らねば!という想いに駆られますね。

――静岡という土地で、このサービスを行う意味は何だと感じられますか?

静岡はどの土地をとっても、食材に恵まれていると思うんです。
そんな土地で飲食業の可能性が広がっていくことは、とても価値のあることだと感じますね。

それから、これは実際にサービスの紹介を始めて感じるようになったことですが、
街のインフラを支える事業をしている我々だからこそ、このサービスを提供する意味があるなと
感じています。

――栗原さんご自身も、関東の大学に進学した後、就職で静岡に戻ってらっしゃったと聞きました。
その理由はなんでしょうか?

単純に、「地元が好き」だからですね。食べ物は美味しいし、人も良く、子育てもしやすい。
若い頃は華やかな土地に憧れていましたけど、静岡以上に住みやすい土地はないと思います。
今の会社に就職をしたのも、せっかくなら地元に貢献したいという想いからでした。

「しずおかシェアキッチン」のプロジェクトを通じて、一度は他の土地に出てみたけれど、
“やっぱり静岡だな”と思った方の力にもなれたら嬉しいですね。

――最後に、「しずおかシェアキッチン」の今後の展望を聞かせていただけますか?

提携先がないことには始まらないので、来年中に100店舗との提携を目指したいです。
そして、お問い合わせいただいた方お一人ずつにしっかりと寄り添い、
その方の想いが形にできるマッチングを提供したいですね。
ゆくゆくはこのプロジェクトをきっかけに、新店舗を出されるときの不動産サポートや、
コスト削減に繋がるガス製品のご案内など、点ではなく線のお付き合いができる店舗を
増やしていけたら最高ですね。

栗原さんのお話を伺い、このプロジェクトを通して新たな人と人との繋がりや、
様々なプロジェクトが生まれていく姿が想像できました。
時代は今、「所有する文化」から「共有する文化」へと移り変わっています。
そんな時代を象徴するようなこの取り組みで、静岡がどう変化していくか楽しみですね。

「しずおかシェアキッチン」の取り組みや提携店舗については公式ページをご覧ください。
Webサイト(https://business.nokisaki.com/sharekitchen/shizuoka

今回は静岡を元気にプロジェクト!国土交通省事業静鉄不動産公開セミナー
『その空き家どうする?!空き家活用と地方移住』
をテーマに、空き家の再生を軸に、
日本に新しいライフスタイルの提案を行いながら
首都圏と地方で二拠点居住を行っている空き家のスペシャリストをトークゲストにお招きし、
ざっくばらんに空き家と地方の可能性について事例を通しながらお話頂きます!

こんな方におすすめです☆
☑相続したけど、どうしたらいいか分からない空き家がある!
☑空き家を活用してビジネスをしてみたい!
☑地方移住に興味がある!   etc…

今回のセミナーは会場とオンライン同時開催!
ご自宅、職場どちらからでも参加頂けます。

またセミナー終了後には3組限定で、個別相談の
時間を設けておりますので、是非ご参加ください。

【セミナー概要】
開催日時:2020年12月5日(土)13:00-15:10
(セミナー/13:00-14:00、個別相談会/14:10-15:10 ※3組限定)
会場:静岡鉄道伊豆市サテライトオフィス(伊豆市青羽根65-1)
定員:現地会場 10名、オンライン15名
申込方法:電話またはWEB
(電話)0120-545-277(受付時間/9:00~17:45 土日祝除く)
(WEB)https://members.shizutetsu.net/sol_inquiry/index/index/117/
申込期限:2020年11月26日(木)10:00まで
※お申込みが定員以上になった場合は抽選とさせて頂きます。
当選者の発表は受講票の発送をもってかえさせて頂きます。(発送予定日11月27日)
■完全予約制
■参加無料

皆様のご参加心よりお待ちしております。

12月5日(土)空き家活用と地方移住セミナーチラシ

※新型コロナウィルス対策実施中
 (https://www.shizutetsu.net/news/copied-1592295828

 

静岡市とコラボした『静岡移住計画』による移住セミナーを
10月17日(土)13:00~15:30にオンライン、会場同時開催致します!

☑静岡での生活に興味がある方
☑セカンドライフも自分らしい生き方、暮らし方をしたい
☑移住のリアルな話を聞きたい

今回はこれまで縁もゆかりもなかった静岡に移住を決めた
先輩移住者から移住のリアルな話をお伺いします!
セミナー終了後個別相談のお時間も設けておりますので
是非ご参加ください!

【セミナー内容】
■第1部
静岡市での暮らしや『静岡移住計画』の取組み、静岡鉄道のシニアサービスについてご紹介!
電車・バス・タクシー・不動産・スーパー等静岡での生活についてお話します。

■第2部
先輩移住者によるトークセッションを開催!
実際に静岡市でセカンドライフを満喫している先輩移住者から
移住のリアルなお話をお伺いします。
質疑応答のお時間も設けているので、移住に関する不安やセカンドライフを
自分らしく生きるコツなど是非聞いてみてくださいね。

セミナー終了後にはワンストップ個別相談会も開催しますので是非お申し込みください。
(※当日は会場参加者のみ。オンライン参加者は後日「静岡移住計画」オンライン個別相談会を開催致します。)

参加希望の方は、以下の申込書を表記されている申込先【静岡移住支援センター】まで
FAXまたはE-mailにてお送り下さい。

https://www.furusato-web.jp/event/240601/

皆様のご参加心よりお待ちしております。

※会場では新型コロナウィルス対策を徹底した上でイベントを開催致します。
 詳しくは、ふるさと回帰支援センターHP「新型コロナウィルス感染予防対策及び来館される皆様へのお願い」をご確認の上ご来館ください。
https://www.furusatokaiki.net/topics/coronavirus_20200527/

小林さんは都内にある広告系の企業にてアートディレクターとして、幅広いデザインのお仕事をされていますが、現在は静岡でも副業人材として活動し、二拠点生活をされています。「静岡でアウトプットしたい」と話す小林さんにお話を伺いました。

ーー東京で働きながら静岡でも活動されているとのことですが、そのきっかけを教えて頂けますか?

元々静岡市で生まれ育ったということもあり、虎視淡々と静岡へ帰るタイミングを狙っていました。本当はもっと早く帰りたいなと思っていたのですが、いざ帰った時に、はたして自分が静岡で活躍できる場所があるのかと、なかなか踏み出せずにいましたので、まずは副業をしながら静岡での働き方や仕事の雰囲気を知り、その上で検討しようと思いました。

ーー確かに移住する際の不安要素として、常に仕事は取り上げられますね。

大学や留学、社会人になってからも一貫してデザインやブランディングを軸にして活動していたので、今までの経験や知識を活かる仕事をしたいと思っています。人生の中で働く時間はかなりの割合を占めるので、贅沢かもしれませんが、せっかくなら楽しく働きたいですし、今までも自分の「好き」を仕事にする為に頑張ってきたので、まずは副業を通じてベース作りをしながら、段階を踏んで移住を進めようかなと。

ーー静岡で副業するのは週末に静岡で働くという感じですか?

基本的には金曜日と隔週の月曜日は、副業dayとして静岡で活動することを会社に認めてもらっています。今はオンラインでも打ち合わせはできるので、より気軽に静岡の仕事ができるようになりましたね。それに週末を静岡で過ごせるのは気分転換としても非常に良いなと思っています。

ーー副業ではどんなお仕事をされていますか?

副業では今まで経験した仕事のスキルを活かして、企業や新規事業のブランディングや広告戦略、SNSの活用のサポートなどをしています。他にも今はコロナの影響もあって、ECサイトの立ち上げのお話も多くありますね。どの仕事も単発的にデザインを考えるのではなく、どのような体験をユーザーに伝えるのかを、戦略やアートディレクションを通して考えています。それが結果的に静岡の魅力の向上に繋がれば嬉しいです。

ーー副業と本業との両立はどうでしょうか?

東京で得た経験や知識を改めて静岡の仕事でアウトプットすることで、自分の成長につながっていると感じます。静岡の企業の方の力になれている実感もあるので、やりがいもあります。また、他の副業人材の方と一緒に仕事をする機会もあるので、新しい分野のお話や、知識を吸収することができて刺激にもなりますし、その経験を今度は東京の会社の仕事にも活かせていると感じるので相乗効果があるなと感じています。

ーー良いお話が多い印象ですが、逆にデメリットはありますか?

生活面では交通費が少しかかることくらいですかね。
仕事面では時間配分かな。どうしても繁忙期みたいな時はあるので、土日に喰い込むこともありますが、好きな事をしているのでそれほど苦ではないです。ありがたいことに家族も応援してくれているので助かっています。

ーー今後の展望などはありますか?

そうですね。今は私だけが二拠点生活をしているので、家族一緒に静岡へ完全移住したいです。一歳になる息子がいるので、子育てはのびのびとした雰囲気のある静岡でしたいと思っています。

仕事面では、年齢的にもスキル的にも、これからが働き盛りで色々とチャレンジできるタイミングだと思っています。静岡市のテレワーク推進をする都市型の地域おこし協力隊にも任命していただいたので、今までの知識や経験を活かしながら、静岡の魅力を伝えて、静岡へ関わる人を増やして行きたいです。またそれとは別に、個人としても地域活性化や、静岡の企業や商品の魅力向上、課題解決にデザイン的なアプローチで力になれればと思っています。今までの経験を静岡でアウトプットして、そこから一緒に成長していけるのが理想です。

会社員として都内で働きながら副業で静岡へ段階的に関わりを持つ小林さんのお話を聞くと、地域への関わり方にも様々な方法があることを感じました。これから地方への移住を検討される方は、まずは副業などから少しずつ関係をつくっていくのも良いのかもしれません。

静岡移住計画では、静岡県内で取り組まれている様々な「仕掛け」を紹介し、その「仕掛け人」をゲストとしたトークイベント「しずおか未来共創サロン」を定期的に開催していきます。

静岡移住計画の事務局を務める静岡鉄道では、伊豆市サテライトオフィス「狩野ベース」内に関係人口・定住人口の創出による地域活性化と、エリアの地域資源・特性を生かしたCSV(Creating Shared Value)の推進に向けて、『静岡鉄道 伊豆市サテライトオフィス』を設置致しました。

そこで今回は、伊豆エリアを中心に「観光型MaaS」を仕掛けている、東急(株) 森田創 氏をお招きし、「伊豆エリアから始まる近未来のまちづくり」をテーマに、オープニングセミナーを実施致します。

ここ数年、耳にする機会が多くなってきた「MaaS」ですが、交通領域に留まらず観光・不動産・物流・行政サービス・働き方改革・DX・・・など幅広い領域と深いつながりがあり、未来における産業の交差点であり、ポストコロナ時代のニューノーマルを考えるうえでも重要な概念です。
そんな「MaaS」について、伊豆エリア内で起きている”リアル”な話を仕掛け人から聞きながら、伊豆エリアの地域課題や可能性を、地域の皆様や地域に関わりを持つ人たちと一緒に語り合い、これからの伊豆エリアの未来のまちづくりについて、ざっくばらんに語り合う会を目指します。

■イベント概要■
【日時】 2020年10月5日(月) 14:00~15:30
【場所】 静岡鉄道 伊豆市サテライトオフィス(伊豆市青羽根町65-1)
【概 要】
開会挨拶(14:00~14:05)
静岡鉄道(株)専務取締役 川井敏行
静岡移住計画紹介(14:05~14:10)
静岡鉄道(株)不動産アセットマネジメント事業部 大橋美咲
基調講演(14:10~14:50)
ゲスト:東急(株)交通インフラ事業部MaaS担当課長 森田 創 氏
伊豆エリアにて『観光型MaaS』を仕掛けている森田氏に、伊豆エリア内で起きている”リアル”な話を聞きながら、伊豆エリアの可能性と近未来のまちづくりについてお話頂きます。
パネルディスカッション(14:50~14:20)
登壇者:東急(株)交通インフラ事業部MaaS担当課長 森田氏
静岡大学情報学部 木谷准教授
静岡大学未来デザイン機構 鈴木准教授
静岡鉄道(株)CSV推進室
モデレーター:NPOサプライズ 飯倉氏
静岡大学情報学部 木谷准教授、静岡大学未来社会デザイン機構 鈴木准教授をお招きし、伊豆エリアの今後のまちづくりについてどう取り組んでいくべきか、ディスカッションを行います。
質疑応答、ネットワーキング(14:20~14:30)

【参加費】 無料
【定員】会場 10名  オンライン 30名
【申込】 Peatixサイトにて事前申込制
https://shizuokaijukeikaku-event1.peatix.com/
【主催】 静岡移住計画
【共催】 静岡大学未来社会デザイン機構

■ゲストプロフィール■
東急株式会社
交通インフラ事業部
MaaS担当課長
森田 創 氏

1974年、神奈川県出身。99年、東京大学教養学部卒業。同年、東京急行電鉄株式会社入社。渋谷ヒカリエ内の劇場「東急シアターオーブ」の立ち上げ、広報課長を経て、現在、交通インフラ事業部MaaS担当課長。2019年度、伊豆半島での観光型MaaS『Izuko』では実行委員長を務めた。
2015年、初の著書『洲崎球場のポール際 プロ野球の「聖地」に輝いた一瞬の光』(講談社、2014年)により、第25回ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。その他の著書に『紀元2600年のテレビドラマ ブラウン管が映した時代の交差点』(講談社、2016年)がある。
2020年には、日本初の観光型MaaSを推進する東急で、プロジェクト・リーダーを務めるゲストが現場目線で書き下ろした唯一無二・感涙必至のビジネス・ドキュメンタリー『MaaS戦記 伊豆に未来の街を創る』(講談社)を刊行。
参考図書⇒ https://amzn.to/3lgb1Mp

■注意事項■
※本イベントはCOVID-19の感染拡大状況や、政府などによる県域を跨いだ移動制限などの状況によっては、オンライン配信のみに変更となる場合がございます。
※当日書籍を購入された方やお持ちいただいた方にはゲストのご厚意によりサイン等可能な限り対応いたします。
※オンライン配信に関しましては、通信環境等により視聴しにくい場合もございますが予めご了承ください。

小山さんは大阪府出身で、インテリアや和雑貨を取り扱う奈良の老舗企業・中川政七商店にて商品企画部のチーフデザイナーとして働かれていました。その後、静岡県出身のご主人とのご結婚を機に静岡市へ移住。現在はフリーランスのイラストレーター・デザイナーとして活動するかたわら、オリジナルブランドpunto a puntoを立ち上げ、ポストカード、カレンダーなどの紙製品やエプロンなどの布製品の制作、販売もされています。
「自分の気持ち・身体に耳を傾けながら行動する」と話す小山さんにお話をお伺いしました。

――ご結婚を機に静岡へ移住されたとのことでしたが、知らない土地での生活に不安はありませんでしたか?

親戚のほとんどは関西圏に住んでいるのですが、叔母のひとりが島田市に住んでいまして、子どもの頃から静岡の話は色々と聞いていたので不安はあまりなかったです。
静岡は、透明感があって自然豊かなイメージ。あとは食べ物が美味しい。温暖な気候とよく言われていますが、それはその通りでしたね。生まれ育った大阪や京都は盆地で、夏は暑く冬は寒いのですが、静岡は気候的に変化が少なく、身体的にも楽です。あと静岡は海も山も近く、どちらも気軽に行けるのは嬉しいですね。静岡に来てからサーフィンをする人の出会いも多く、すぐ近くに海がある魅力を感じます。

――大阪と静岡では文化的にも違いが多そうですが、何か驚いたことはありましたか?

緑茶が本当に美味しい!静岡に来てお茶を飲む量が格段に増えましたね。静岡では当たり前に飲まれているお茶がお店でも家庭でも相当レベルが高いです!でも地元の人にとってはこれが普通で、あまりこの事に気づいていないような気がします。新茶シーズンになると静岡ではテレビや新聞でトップニュースとして取り上げられますが、関西ではほとんど取り上げられません。お茶が静岡の産業や文化に深く結びついているんだなと感じます。

――移住をきっかけにお仕事も変わることになったと思いますが、今のお仕事に至ったきっかけを教えていただけますか?

静岡へ移住して、最初は専業主婦をしながらしばらくのんびり過ごしていました。結婚前は仕事中心の多忙な生活をおくっていて、心身ともに無理をしながら頑張っていた部分もあったので、少し立ち止まって、自分の気持ち、身体に耳を傾ける期間を設けようと。

特に女性は結婚や出産などライフステージによって大きく環境が変わることも多いと思います。年齢を重ねるごとに価値観が変わったり、仕事や家族などの優先順位も変わってきます。自分の周りの環境の変化に対してはなるべく柔軟に前向きに受け入れたい。自分で選択できる仕事に関しては、自分の心や体に嘘をつかず向き合いたいと思いました。

そんな中、今の活動のきっかけになったのが「ARTS&CRAFT静岡手創り市」のチラシをたまたま手に取ったことです。面白そうなクラフトフェアだなと思い、出展したいなと思いました。その時はとにかく出展ことを目標に、正直、その先のことは考えていなかったですね。出展したのはオリジナルのカレンダーやファブリックパネル、ハンカチなど。

その展示がきっかけでいくつか小売店さんから商品を取り扱いたいと声をかけていただいたり、他のイベント出店へお誘いいただいたり、と少しずつ活動の幅が広がっていきました。

――出展、制作、製造、販売と全て行うのはとても大変ではなかったですか?

企業に勤めていた時はデザインだけを担っていて、実際に生産や販売をすることはありませんでしたので、初めてのことが多くて大変ではありました。でも、自分が作ったものを直接お客様の顔を見て販売するという経験を通して、初心に返ることができました。直接お客さまの生の声や笑顔が見られたことは本当にとても嬉しかったです。ものづくりもそうですが、人と接することも好きなんだなというのも発見でした。

声をかけてくださった静岡の小売店さんも、作り手とお客さんの懸け橋になってくださる方が多く心強いです。直接ではなくてもエンドユーザーと繋がっていると感じられることがものづくりのモチベーションにもなっています。
自分の作品を通して、あらたな繋がりや出会いが広がっていくことが喜びですね。

――作品を通して新たな繋がりや出会いが広がるのは確かに嬉しいことですね。

静岡では思いがけない所で知人や友人同士が繋がっていたりすることが多々あります。
仕事をする上でも奇遇な縁でお仕事につながるケースが多くて、面白いなあと思います。
同時に、人とのご縁に感謝ですね。

――その他に静岡でものづくりをする楽しみはありますか?

ありがたいことに静岡には、富士山、お茶、みかん、イチゴなど、絵にしたくなるようなモチーフがたくさんあるので、デザインする楽しみがたくさんありますね。
静岡県民は富士山愛とお茶愛にあふれているせいか、こういったモチーフのものは特に人気があります。
私自身も地元の人が静岡の魅力に再認識・再発見してもらえるようなデザインを心がけているので、自身の商品やデザインを通して、静岡の魅力に気づいてもらえるツールになれれば嬉しいです。

――今後チャレンジしていきたいことはありますか?

まずはオリジナルブランドpunto a puntoの商品展開を充実させ、販路を拡大したいです。
コロナで延期になってしまった個展やイベント出店があるので、現在は新商品の開発や定番商品を充実させる予定です。
あとは、引き続きデザインやイラストのお仕事もどんどんしていきたいです。それから、本の装丁や絵本を出版したりしてみたいですね。
人の人生に感動や喜びを与えられるような仕事ができたら幸せだなと感じます。

 

フリーランスとして、自分と向き合いながら働く小山さんのお話を聞くと、「本当に自分がしたいこと」に真正面から向き合って充実した生活をされていることがうかがえます。
現状に疑問や悩みを持っている方、移住することに不安を抱えている方は、少しだけ立ち止まって、自分の気持ち、身体に耳を傾け、自分に正直になって行動してみることが大切なのかもしれません。

静岡移住計画では、静岡県内で取り組まれている様々な「仕掛け」を紹介し、
その「仕掛け人」をゲストとしたトークイベント「しずおか未来共創サロン」を
定期的に開催していきます。

記念すべき第一回は、伊豆エリアを中心に「観光型MaaS」を仕掛け、
全国から注目を集めている東急株式会社の森田創氏をお招きします。
なお、会場は9月28日に静岡市葵区に新たにオープンする
コワーキングスペース「=ODEN」を予定しています。
ネーミングの由来や施設概要はこちらをご参照ください。⇒http://oden.shizutetsu.net

ここ数年、耳にする機会が多くなってきた「MaaS」ですが、
交通領域に留まらず観光・不動産・物流・行政サービス・働き方改革・DX・・・など
幅広い領域と深いつながりがあり、未来における産業の交差点であり、
ポストコロナ時代のニューノーマルを考えるうえでも重要な概念です。
そんな「MaaS」について、静岡県内で起きている”リアル”な話を仕掛け人から聞き、
ざっくばらんに語り合う会を目指します。

■イベント概要■
日 時: 2020年9月30日(水) 18:30~21:00
場 所: =ODEN(静岡市葵区鷹匠2丁目8-1)
参加費: 会場 1,000円 学生・オンライン 500円
定 員: 会場 30名  オンライン 30名
申 込: Peatixサイトにて事前申込制(https://s-mirai.peatix.com/view
主 催: 静岡移住計画
協 力: =ODEN

■ゲストプロフィール■
東急株式会社
交通インフラ事業部
MaaS担当課長
森田 創 氏

1974年、神奈川県出身。99年、東京大学教養学部卒業。同年、東京急行電鉄株式会社入社。
渋谷ヒカリエ内の劇場「東急シアターオーブ」の立ち上げ、広報課長を経て、現在、交通インフラ事業部MaaS担当課長。2019年度、伊豆半島での観光型MaaS『Izuko』では実行委員長を務めた。
2015年、初の著書『洲崎球場のポール際 プロ野球の「聖地」に輝いた一瞬の光』(講談社、2014年)により、第25回ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。
その他の著書に『紀元2600年のテレビドラマ ブラウン管が映した時代の交差点』(講談社、2016年)がある。2020年には、日本初の観光型MaaSを推進する東急で、プロジェクト・リーダーを務めるゲストが現場目線で書き下ろした唯一無二・感涙必至のビジネス・ドキュメンタリー『MaaS戦記 伊豆に未来の街を創る』(講談社)を刊行。

参考図書⇒https://amzn.to/3lgb1Mp

■注意事項■
※本イベントはCOVID-19の感染拡大状況や、政府などによる県域を跨いだ
移動制限などの状況によっては、オンライン配信のみに変更となる場合がございます。
※当日書籍を購入された方やお持ちいただいた方にはゲストのご厚意により
サイン等可能な限り対応いたします。
※オンライン配信に関しましては、通信環境等により視聴しにくい場合もございますが
予めご了承ください。

堀さんは静岡出身ですが、公認会計士として東京で働いた後、より説得力を持った仕事ができるようにと、奈良の中川政七商店にて経験を積み、現在は家業で創業333年の老舗雑貨店、三保原屋の事業承継のため静岡へ帰ってきました。「より知る事で静岡が好きになった」と話す、堀さんにお話をお伺いしました。

――公認会計士、中川政七商店での経験と、着々と家業を継ぐための準備をされていたと思うのですが、静岡へ戻られたのはその準備が整ったタイミングだったからなのでしょうか?

実は、元々実家を継ぐ気はありませんでした。父も自分の代で店を終わらせても良いと考えていたようですし、家業があることでそれを継ぐのが当たり前と見られるのも嫌でした。
公認会計士の取得は特に明確な理由があったわけではないです。ただ公認会計士としてのコンサルの仕事は、失敗してもあくまで他人のビジネスなので自分には痛みがないと感じていました。転職したのは、数字を正しく経営の意思決定に活かすには、コンサルではなく、実業をする必要があると感じたからです。
一方で、コンサルにも一定の興味はあったので、実業もコンサルも兼ね備えている中川政七商店へ転職しました。

静岡へ戻ったのは、奈良にいるときに子供が生まれた事がきっかけになりました。ライフステージが進むにつれて、子育ての環境、妻の生活、両親のこと、家業などを改めて考えた時に、どこかにちゃんと軸を置いて生活するべきだと思い静岡へ戻ることを決意しました。

――実家を継ぐ気がなかったとのことですが、継ごうと思った理由はなんでしょう?

そうですね。今までの経験から実家の経営に役立てる知識があったことは家業を継ぐ上で後押しになりました。でもそれ以上に、今まで三保原屋が培ってきたお客様との関係や従業員との関係を終わらせてしまうのはあまりにも勿体無いと思ったんです。
終わらせてしまったら二度と継ぐこともできなくなってしまうので、それなら一度やってみようと。

――実家を継ぐというのは簡単そうに見えて、大きな決断だと思うのですが、事業承継をする上で意識していることはありますか?

確かにそうですね。事業承継自体は人生の一大イベントになるくらい大きく、魅力のある取組になると思います。これは三保原屋だけではなく全国的にも同世代で取り組んでいる人が多いですね。
その中でよく聞くのは、お客さんを見る目を養うために、まずは現場から全てのレイヤーの仕事を経験することが大切という話です。
また、会社によって正しい方法・順番・スピードがあると思うので、急ぎすぎず時間をかけて行おうと思います。三保原屋各店舗の良さを活かしつつ、時代に適合できるよう、道を踏み外さないようにしたいと思います。

――東京、奈良と違う地域での生活を経て、静岡へ帰ってきたわけですが、戻ってくる前と今とでは違いがありますか?

東京で会計士をしていた頃は静岡のことを自信持って好きとは言えなかったですね。帰りたいと思ってもいませんでした。丸の内でスーツを着て仕事をするって格好良いなと思っていましたし。でも実際はそんな生活をしていても虚しさと疲弊感が強かったです。なんか見栄を張っているような感じ。今は様々な機会を通して静岡のことをより知ることが出来て好きになっています。

――静岡を知ることで好きになったというのはどういうことでしょう?

単純に静岡のことを知らなかったです。静岡の産業や文化のこともよく知らなかった。
でも今はお客さんや生産者さんなど様々なことを通して静岡の良さを知る機会が増えています。
人の雰囲気に関しても、他県から店舗にお越しになったメーカーさんと話している際、自然とお客さん同士が順番を譲り合ってくださっているのを見て「三保原屋さんは良いお客さんをお持ちですね」と言われることがよくあります。
また、静岡は小規模ながら資源や産業も豊富で、知り合いを介せば、どこまでも人脈が広がることも地方ならではで面白いと思います。文化の面でも、静岡はもっと胸を張って良いと思いますね。徳川家康さんが育ち、晩年を過ごしたということもあり、浅間神社や久能山東照宮など文化的価値が高い場所も多い。

――その他に静岡で暮らす面での良いとこはありますか?

働くこと、暮らすことは、社会的な繋がりや自己実現だと思っています。全く1人で生きていけるほど人間は強くありません。インターネットであえ、リアルであれ、どこかで人とは繋がっています。そういった意味でも、人のつながりを持ちながら暮らすには、適度に狭いし適度に広い静岡は良いですね。
妻は東京出身で移住に際して最初は不安もありましたが、静岡は東京や名古屋などの影響を程よく受けているためか、馴染みやすかったみたいです。街中から車で15分~30分走れば山・川・海もある一方で、東京まで新幹線では1時間で行くこともできる点も便利ですね。市街地も集合していて、平地が多いから自転車で移動しやすく生活しやすいみたいです。

公認会計士の資格を持ち様々な経験を経て、静岡で家業の事業承継に取り組む堀さんのお話を聞くと、様々な静岡の魅力を再発見すことができ、なるほど!と思うことがたくさん出てきました。これから静岡へUターンしようと考えている方、静岡出身だけど県外で暮らしている方は、いま一度静岡の文化や特性を見つめ直すと改めて見つけられる静岡の魅力があるかもしれません。