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昨年11月にも開催し好評頂いた、
『静岡移住計画』による移住セミナーを
今回も静岡市とコラボし行うことが決定致しました!

今回はオンラインと会場の同時開催のため
ご自宅にいながら参加することが可能です!

☑静岡での暮らしに興味がある方
☑デュアルライフ(二拠点居住)に興味がある方 
☑今の働き方、暮らし方に疑問を感じている方  etc・・・

地方での暮らしに興味のある方に
おすすめのセミナーとなっております!
セミナー終了後には個別相談の時間も設けておりますので
是非ご参加ください。

【セミナー内容】
■第1部
「静岡移住計画」を徹底紹介!
また静岡鉄道グループの地域の生活に根差した事業
電車・バス・タクシー・不動産・スーパー・ホテルなどのご紹介はもちろん、
静岡の暮らしについてもご紹介いたします。

■第2部
静岡と東京でのデュアルライフ(二拠点居住)実践者によるトークセッション!
静岡と東京の働き方の違いやライフスタイルを語っていただき、
リアルなお話を聴く貴重な機会を通して本音を深掘りしていきます。
質疑応答の時間も設けておりますので、デュアルライフについて
興味がある方はこの機会に是非聞いてみてください。

セミナー終了後には、ワンストップ個別相談会を開催します!
静岡鉄道の物件情報や新規採用・中途採用情報のほか、
静岡鉄道沿線を中心とした暮らしや遊びの情報まで惜しみなく提供します。
事前予約制となりますのでぜひお早めにお申し込みください!
(※当日は会場参加者のみ。オンライン参加者は、
後日「静岡移住計画」オンライン個別相談会を開催します。)

参加希望の方は以下の申込書を
表記されている申込先【静岡市移住支援センター】まで
FAXまたはE-mailにてお送りください。
https://shizuoka-seikatsu.jp/slifewp/wp-content/uploads/2020/06/c958d139c0ff6ad6cde601a8c97c85e6.pdf

皆様のご参加心よりお待ちしております。

※会場では新型コロナウィルス対策を徹底した上でイベントを開催致します。
 詳しくは、ふるさと回帰支援センターHP
「新型コロナウイルス感染予防対策及び来館される皆様へのお願い」をご確認の上ご来館ください。
https://www.furusatokaiki.net/topics/coronavirus_20200527/
ご理解とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

静岡駅周辺に住居を構える青木真咲さんと阪口瀬理奈さん。青木さんは株式会社Otonoの代表取締役社長をつとめ、阪口さんは静岡経済研究所のメンバーとして活動する傍ら、ふじのくにICT人材育成プロデューサーとして活動しています。そう聞くと静岡と深い関わりがありそうですが、実はふたりとも、大学時代までずっと関西で育ってきた、生粋の関西人。そんなふたりが静岡を訪れ、移住を決意するまでに至った経緯は何だったのか。その裏に潜む想いを伺いました。

仕事中心だった会社員時代

――はじめに、お二人の関係性について教えてください。

阪口さん:青木とは中学、高校、大学まで一緒でした。いわゆる“腐れ縁”ってやつですね。高校までも友人の一人ではありましたが、そこまで仲が良かったわけではなくて。大学で同じ部活に入ったことで、一気に距離が縮まりましたね。

青木さん:大学では、アメフト部のマネージャーになりました。チームの運営や組織づくりを中心に行っていたので、仕事みたいなことを学生時代から経験させていただきましたね。阪口とは仕事仲間のような感覚が強く、お互いにとってよき理解者でした。

▲大学時代

――大学卒業後、バリバリとお仕事をされていたようですね。どんなお仕事をされていましたか?

青木さん:日本経済新聞に入社し、新聞記者になりました。配属は東京の、株式の投資情報を扱う部署でした。名の通った企業の代表に出会う機会も多く、刺激とやりがいに溢れていましたね。ただその反面で、自分のやりたいことは一攫千金の投資情報を届けることだろうか?という悩みも抱えていました。会社と自宅の往復で、仕事が生活の中心になっていました。

阪口さん:私も入社時の配属で上京しました。シンクタンクの三菱総合研究所に入社し、IT関連の調査が主な業務でした。新しいトレンドやIT政策に関わるプロジェクトに携わることができて、面白い仕事でした。ただその分、青木と同じく、平日は家に帰るのも遅く、自炊をすることもなく、食事は外食ばかり。そんな日々を送っていました。

――大変な日々を過ごされていたんですね。そんな中、静岡に移住を考えたきっかけは何でしたか?

青木さん:4年目の異動で静岡に来たことですね。静岡に訪れたのは初めてだったのですが、何だかとても気に入って。想像していた普通の地方都市とは、良い意味で違っていました。街全体が綺麗だし、空が明るくて、人々は活気に溢れている。商店街に行くと、地場のお店がたくさん出店していることにも驚きましたね。簡単に言うと、「豊かな街なんだな」そう感じました。静岡への異動は期限付きだったので、いつか東京へ戻ることは決まっていたんです。任期が近づくにつれて、東京に帰って大企業の中で働くよりも、静岡にいた方が豊かな生活が送れるのではないか?と思うようになりました。そして、2017年3月に退職しました。

阪口さん:私は青木が退職した後もまだ、同じ会社で仕事を続けていました。相変わらずの忙しい日々で。そんなとき、静岡に住んでしばらく経った青木と連絡をとる機会があったんです。自由にのびのびと暮らす話を聞いて、純粋に「いいな」と感じましたね。それからしばらくして、退職することが決まって。その時点ではまだ、静岡に住むことは決めていませんでした。でも静岡に来て過ごしてみるうちに、気づいたら静岡の虜になってしまった(笑)退職から4ヶ月後に、自然な流れで静岡に移住することを決めました。

静岡という新天地での生活

――知らない土地で一から始めることを決意されたわけですね。今のお仕事はどんなきっかけで始められましたか?

阪口さん:ありがたいことに、人からのご紹介が仕事に繋がっています。私は今、複数の肩書を持ってお仕事させていただいています。「ITで課題を解決する」ということを軸に、静岡経済研究所ではICT政策や、IT人材育成に関する調査を行っています。兼任している静岡県産業振興財団では、ふじのくにICT人材育成プロデューサーとして、ICTに関する人材の確保・育成や企業間連携に向けたアドバイスをさせていただいています。

青木さん:「静岡はいい土地なのに、知られていなくてもったいない」という想いが強くありました。以前の私のように、東京での生活に疲れている人に知ってもらいたいと考え、何か形にしたいと動いていました。そんなとき、”ドラマ型の音声で、場所が持つストーリーを伝える”というコンセプトの事業立ち上げに誘われ、「これだ!」と直感したんです。なんとか会社設立にこぎつけ、その後代表取締役に。もちろんプレッシャーもありますが、外から来た私だから伝えられることがあると思い、日々の仕事に取り組んでいます。

▲株式会社Otonoメンバー

――静岡に住んでみての生活はいかがでしょうか、何か変わりましたか。

阪口さん:良いことばかりですよ!生活の質が格段に上がりました。人として当たり前のことかもしませんが、3食きちんと食べてしっかり睡眠時間をとり、歩いたり運動したりする時間が確保できるようになりました。自炊するようになって体調も良くなり、目の下のクマも消えましたね。それに、年収は減ったはずなのに、会社員時代よりも貯金ができました(笑)いかに無駄な支出ばかりだったかと反省しますね。こうして振り返ると、「便利なことが必ずしも幸せに繋がるわけではないな」と痛感しますね。

青木さん:本当にそうですね。東京は機能的で便利でしたが、どこかバーチャルな世界だったように感じます。欲しいものはなんでもコンビニや通販で揃えられるから、誰かと会話する必要がない。通りすがりの人が何か困っていても、見て見ぬふりが当たり前。この街に自分は必要とされていないんじゃないかってふと感じることも多くて。反対に静岡には、東京にはない豊かさや、人間らしさがあるなと感じます。仕事でも日常生活でも、「自分が必要とされている」という実感が持てるんです。“あの人最近見かけないけど元気かな?”と心配したり…生きているだけで、ちょっとした幸せが積み重ねられる街だなと思います。

阪口さん:それから、顔が見える仕事ができるところも良い変化だと感じています。前はすごく大きなプロジェクトや数字に携わっていたけれど、どれもリアリティがなかった。今だったら、例えば工場の社長さんに話を伺って、その人のために、何かできないかを考える。数字ではなく、一人ひとりと向き合って仕事ができているなと実感しますね。

▲青木さんが静岡で好きな風景(澄みわたる青空と富士山)

▲阪口さんが静岡で好きな場所(清水港ー三保間の水上バス)

移住先としての静岡と、これから

――移住を考えている人にとって、静岡はどんな場所でしょうか?

青木さん:土地によっては、外から来た人を排除する文化が根付いているところもあるっていいますよね。静岡の人には、そんなところが全くないところが良いなと思います。関西出身の私を偏見もなく受け入れてくれ、頑張ってと応援してくれる。すごく良い文化ですよね。

阪口さん:それわかる。出張や転勤で人の出入りも多い土地なので、外の人に慣れているのかもしれないですね。それに、純粋に暮らしやすい街だなとも感じています。少し歩けばスーパーにも薬局にも行けるし、洋服だって買える。こんな便利な街、なかなかないですよ。

――最後に、今後の抱負や目標についてお聞かせください。

阪口さん:お仕事をさせていただく中で、優秀な方が多い街だと感じています。それなのに、そのことに気づいていない方が多いことがもったいないな、とも感じます。例えばエンジニアを探している企業さんが、すぐに東京から人を呼び寄せようとしたり、反対に優秀な学生さんが、静岡では活躍できないから、東京に行こうとしてしまったり。そんな方々を繋いで、静岡県内で良い循環を生み出していくお手伝いをしたいと考えています。

青木さん:静岡で事業を立ち上げたので、この場所で出来ることをたくさん形にしていきたいですね。常に街や社会の課題と繋がりながら、自分にできることを静岡に、社会に還元したい。これからどんどん、住む場所は自ら選ぶ時代になってくると思うんです。「静岡は自分らしく生きられる選択肢がたくさんある場所なんだよ」ってことを、一人でも多くの方に知っていただける事業を展開していけたらと思っています。

今後の抱負や目標を、生き生きと語ってくれた青木さんと阪口さん。その表情に、そして言葉に、今の生活の充実度が溢れていました。活躍するフィールドは違っても、静岡を愛する気持ちは同じ。ふたりの想いに共感し、静岡に移り住む人がきっと増えていくことでしょう。

(文=藤田 愛、写真=静岡移住計画)

天然の良港である清水港の発展とともに賑わい、東海道の宿場町として栄えてきた静岡市清水区。
明治期には静岡茶を初めて海外に輸出し、現在日本一のマグロ水揚げ量を誇る清水港からは、
富士山を綺麗に望むことができます。
活力と賑わい溢れる港の近くにひっそり潜む隠れ家のような店舗物件の紹介です。

静岡鉄道「新清水駅」から徒歩約4分。
漫画家さくらもももこ原作の「ちびまる子ちゃん」の舞台としても知られる、
古くから人々の生活を支えてきた清水銀座商店街から少し入った
路地に入口をひそめるこちらの物件。


▲商店街から路地を進んでいきます


▲入口

階段を上り2階の扉を開けてみると、7人程の座席が確保できるバーカウンターが。
カウンター以外の場所も人が集まることが可能な程の
ちょうどいいスペースが確保されており、洋風居酒屋やショットバーにもお勧めです。
もともとワインバーだった場所を居抜きで現在貸し出しているとのこと。

キッチンには、流し台・吊戸棚が完備されており、
移住先で飲食店の開業を考えているかたも
少し気軽にチャレンジできるのではないのでしょうか。

あまり知られていませんが、富士山、駿河湾、南アルプスと自然に恵まれた静岡県は、
水の資源が豊富なこともあり、クラフトビールや日本酒も人気を集めているため、
ビアバーや日本酒バーを開いてみるのも良いかもしれませんね。


▲吊戸棚で収納も完璧

ひろびろとしたカウンターは、キッチンから店内を見渡すことができ、
それぞれのお客様と会話を楽しむことができます。
コート掛けも十分な数が確保されているため、おしゃれなお客様が来ても一安心ですね。


▲広々としたバーカウンター


▲レンガ調の綺麗なお手洗い

今回は飲食店を始めたい方に向けた味わいのある、貸店舗の紹介でした。
新たな働き方・暮らし方が提言され、人々の価値観が変わりつつある今。
自分好みの働き方や暮らし方を、静岡で叶えてみるのはいかがでしょうか。

梅ヶ島は静岡市葵区北部に位置しており、古墳時代の応神天皇(3世紀~4世紀)にもその存在が知られていたという、1700年もの歴史をもつ梅ヶ島温泉郷は、山師や木こりを始め、その地に住む人々の癒しの場となっており、戦国時代には武田信玄が隠し湯として愛していたとされています。

 

そんな歴史ある地に佇む、レンガを基調としたスウェーデンハウス施工の高気密高断熱住宅。
リビングの天井は吹き抜けとなっており、天井窓から太陽の光が差し込むことで
明るい空間が広がっています。また「薪ストーブの暖炉」も備わっているので、
寒い日の夜は炎の灯りを眺めながら、忙しい日常に安らぎの時間を設けてみてはいかがでしょうか。

1階には約8帖の和室、2階には和室と洋室があり
大人数で過ごすにも十分な広さが確保されています。

続いて浴室には、木風呂とサウナが備わっているため、サウナ好きは必見です。
梅ヶ島は冒頭紹介したように温泉郷が有名ですが、自宅のお風呂でも、
木の温もりと木の香りに包まれながら温泉に来たような時間を味わうことができます。

また敷地内には「東屋」がある為、自宅の庭でBBQを楽しむことができます。
またこちらの物件、「はなれ」も備わっており、週末はお友達を呼んで賑やかな休日を送ってみるのもいいですね。

昨今「2拠点居住」「週末移住」等さまざまなワードが話題となっており、
今までとは違ったライフスタイルの選択肢が増えてきています。

都会では味わうことができない生活があなたを待っています。
週末は静岡で田舎暮らしを体験してみてはいかがでしょうか。

静岡市中心街から車で東へ20分ほど走らせた地域にある、閑静な住宅街。
室内をインテリアコーディネーターが監修しリノベーションを施したこちらのお宅。
キッチン・洗面台・浴室・トイレはもちろん、和室の畳も交換済みで、
全部屋の壁紙も張り替えてあります。

東南角地に建っており、窓も各部屋に大きく設けられているので
室内がとても明るく風通しも良いのが魅力です。
また敷地内には花壇があるので、ガーデニング好きの方も気軽に楽しめそうですよ。

 

さらに自宅の目の前には公園があるので、広いお庭が無くても大丈夫。
近所のお友達と思いっきり遊べます。

 

3口ガスコンロと広々した調理スペースでは、
お子さんと一緒に料理を楽しむのに十分な広さとなっております。
キッチンから洗面台・洗濯機、そしてお風呂場まで確保されている
家事の同線は嬉しいですね。

 

ダイニングキッチンの先に続く、約9.3帖のリビングと約6.0帖の和室からは
自分の時間を楽しみつつ、目の前の公園で遊ぶ子供たちを見守ることができます。

 

2階にも1階と同じ広さの和室と洋室が2部屋あり、子供部屋も確保できる十分な間取りとなっております。

見ているだけで心もポカポカしてくるこちらの物件。
ほどよく都会でほどよく田舎な静岡で、のびのびと子育てをしてみるのはいかがでしょうか。

移住を検討する際に、欠かせない住まい。
単身向けの賃貸マンションが多いエリアですが、これだけ利便性に優れている物件は、
なかなか見つけることが難しいのではないでしょうか。
今回紹介する物件は静岡市葵区にある、築17年の地上9階建て賃貸マンション「ヴィラ伝馬町」の一室。
静岡市の市街地に佇む賃貸マンションを、おしゃれにリノベーションしました。

JR『静岡駅』から徒歩約6分、静岡鉄道『新静岡駅』から徒歩約2分という好立地。
街中での買い物や通勤も快適なこちらの物件、夜遊びしたいおしゃれさんも必見です。
1階はカレー屋さんが併設されており、お仕事や学校から帰ってきてお疲れのときは、
夕食にすぐに食べることができますね。

こちらの一室は静岡県内の若手一級建築士がリノベーションを手掛けており、ブルックリンスタイルを基調としたビビッドなお部屋となっています!

【Before】

【After】

▲ヘリンボーン柄古材風の床材、レトロなデザイン照明と間接照明


▲ダークカラーを基調としたシックな壁紙

以前の少しレトロな雰囲気もよかったですが、
その味わいも残しつつおしゃれな空間に仕上げました。

寝具を置く畳の小上がりスペースや、造り付けのワークカウンターを設置することで、
大きな家具を持ち込まずに済むデザイン。
自宅での仕事はもちろん、趣味の時間を楽しむことができます。
また1LDKでは確保しにくい十分な収納空間も、床下空間を作ることで既存のクローゼットに
プラスして収納スペースを確保しました。

ーー県内に建築家の実践の場を

本プロジェクトは、今後静岡県内を中心とした建築家とタッグを組み、
県内の空き家・空室物件等のリノベーションを行って参ります。

建築家にとっては、自身が中心となって取り組める実践の場となり、さらにこのプロジェクトを通して、
既存物件の価値向上とともに、まちづくりを共に考える人財の育成につなげたいと考えております。

今後はタッグを組む建築家の公募も『静岡移住計画』にて検討してますので、是非注目下さい!

 

静岡市内から車で30分ほど走らせたところにある玉川地区は、静岡県の北部にあるお茶や林業で栄えた地域。都会からのアクセスもよいため、ここ数年家族での移住を検討する人が増えているそう。そんな玉川地区で2歳のお子さん、あかりちゃんを育てながら『自然保育 森のたまご』をはじめられた原田さやかさん。株式会社玉川きこり社を立ち上げ、玉川地域を盛り上げ続けているさやかさんが、どのようなきっかけで『自然保育 森のたまご』をしようと思ったのでしょうか。

「限界集落」がはじまり

――まずはさやかさんのご出身地と、静岡に来たきっかけを教えてください。

私の出身地は愛知県豊橋市です。大学進学をきっかけに、静岡県にきました。実はずっと写真家になりたかったのですが、両親に大反対されていて。でも、どうしても我慢できず、大学3年生の時、イギリスへ渡り写真について学びました。大学卒業後は、静岡市内のフォトスタジオに勤務し、その後フリーランスのカメラマンになりました。

――玉川地区との出会いは、フリーカメラマン時代でしょうか?

その後ですね。フリーカメラマンをしばらくした後、静岡の地域情報誌「すろーかる」に所属しました。そんな時、テレビで「限界集落」という言葉を初めて知ったんです。それまで「山に住む」という感覚が全くなくて、すごく衝撃を受けたのを覚えています。静岡にも限界集落があるなら、自分の手がけている情報誌を通じて、何かできないかな?と思うようになりました。そんな時に紹介してもらったのが、玉川に住むおばあちゃん、岩崎さんでした。お家に遊びにいってみると、それはものすごい山奥で(笑)。でも、家の隣には茶畑が広がり、庭には梅の実がなっていて、自然と共存している暮らしをなさっていました。その景色を見た時に、なんて美しい暮らしなんだろうって感動したんです。その頃の私は、徹夜続きで、3食外食は当たり前。仕事一筋で、この玉川地区で生活をするなんて考えたこともありませんでした。ですが岩崎さんや玉川地区から与えていただくものが本当に多くて、だんだんと「この玉川の暮らしを、魅力をたくさんの人に伝えたい」って思うようになりました。

▲岩崎さん

――素敵な出会いですね。その時に立ち上げたのが、「安倍奥の会」ですね?

はい、そうです。2008年に「安部奥の会」を結成しました。メンバーには、玉川の住民はもちろん、静岡市内の方や学生さんなどもいました。「流しそうめん祭り」というイベントをしたり、地域の情報をまとめた「玉川新聞」を発行したり、玉川の魅力を伝える活動を続けました。地域の人は「こんなところ、何もない」っていうんですが、私から見たら宝物がたくさんです。だからこそ、地域の人に玉川の魅力を再確認してほしい、そして外の人にも玉川を知ってほしいという思いで活動を続けていました。でも、イベントや新聞を続けていても、玉川地区の人口は減っていく一方です。この状況を変えるためには、本気で村と向き合っていかないといけないと思うようになってきました。
(さらに…)

だれかに紹介したいお店…それは提供される商品の質はもちろん、中で関わっている“人”に魅力があるのではないか。そんな想いからこのシリーズではお店の中の人にフォーカスしつつ、お店を紹介していきます。

新しい文化の発信拠点に

JR静岡駅から歩いて12分。江戸時代は旅人が立ち寄る宿場として栄え、今は再開発が進むエリアに『泊まれる純喫茶 ヒトヤ堂』は佇んでいます。築50年の大正ロマンあふれるこの建物は、2018年6月にオープン。平日の昼下がり、自転車で訪れるシニアの男性や学生、女性グループなどでにぎわい、スイスから観光に来た若い女性も楽しそうに話していました。喫茶店のカウンターに立つのは、20代の女性3人。26歳でヒトヤ堂を立ち上げた村松佐友紀さんが、肩ひじ張らずにこれまでの道のりや思いを語ってくれました。

学生のときに語っていたこと

――とても趣のある素敵な空間ですね。村松さんがこちらを立ち上げるまでのことを教えてください。

えっと、いつも行き当たりばったりなんですけど…(笑)、私は静岡県牧之原市で生まれ育ち、街中のディスプレイや店舗の装飾などに興味があって、武蔵野美術大学で空間演出を学んでいました。その後静岡の実家に戻り、地元で広告の企画営業の仕事をしていました。

――広告の仕事からいまの飲食・宿泊業はかけ離れている気がしますが、何かきっかけがあったのでしょうか?

広告の仕事に就いたのは、たまたまでした。私は学生時代から海外のゲストハウスを利用することがあり、いつかゲストハウスをしてみたいなという思いがありました。でもタイミングがなく、いつしかその想いも遠のいていて…。ただ、働き始めて営業の仕事をしていると、経営者と話す機会が多く、経営も面白そうだなと思っていました。そしてもう一つ、背中を押される出来事があったんです。

――何でしょう?

ここを一緒に立ち上げた相方は、大学時代からの友人なんです。24歳の時に彼女と話していたら、「学生のとき、ゲストハウスをやりたいって話してたよね」と言われてハッとして。ちょうど1年更新の仕事をどうするかと考えていたタイミングだったので、「やるなら今だな、本気で考えてみよう」と。彼女は東京出身で、当時東京でCMや映画の美術スタッフとして仕事をしていたけど、一緒にやろうという話になりました。

――夢が動き出した瞬間ですね。何から始めたのでしょうか?

まずはゲストハウスができる物件を探しました。でも不動産屋を回りましたが条件が合わず、空き家バンクを探しても厳しく…。しばらくして、ビルのオーナーさんを紹介してもらう機会があり、「直接オーナーさんに当たればいいんだ!」と気付き、地域おこしに携わっている会社にアプローチして、この物件に巡り合いました。ここはもともと喫茶店で、奥は住居。その方が喫茶店をやめるため、別の借り手を募集されているところでした。私たちがやろうとしていることを伝えると、オーナーさんも興味を持って下さり、ついに物件が決定。そして相方が退職して静岡に移住し、2018年6月に『泊まれる純喫茶 ヒトヤ堂』をオープンしました。

――喫茶店を残して、ゲストハウスにされたのですね。素敵な内装はリノベーションしたのですか?

当初喫茶店の経営は考えていませんでした。でも初めてお店を見に来た日に、この場所が無くなってしまうのはもったいないと思ったんです。約40年も営業を続けてこられた前の女性オーナーさんとも話をし、地域に愛されていた喫茶店を引き継げることに。喫茶店の内装はそのまま残し、住居部分だった奥のスペースは大改造。ものづくりが得意な相方と、たくさんの友人の手も借り、できるところは自分たちでリノベーションしました。
(※セルフリノベーションの様子はhttps://hitoyado.com/で紹介されています)

(さらに…)

伝統の街「鷹匠」に、新しい風が吹く

戦国時代に終止符を打ち、300年近く続く泰平の時代を築いた徳川家康。静岡市は、家康に深い縁のある街です。
家康は、幼少期には今川家の人質として、晩年は将軍職を退いた大御所として、静岡市の中心にある駿府城で生活しました。静岡は、生まれ故郷の岡崎、天下を治めた江戸に並ぶ「家康のふるさと」です。
その駿府城の東側に位置するのが「鷹匠エリア」。南には静岡鉄道・新静岡駅と日吉町駅が位置し、西側には古くからの商店街が軒を連ねる北街道が走ります。「鷹匠」という地名は、鷹狩りが趣味だった家康が、鷹を扱うプロフェッショナル「鷹匠」を住まわせていたことに由来する由緒あるものです。

交通の便もよく、静岡市の中心街にも近い。でもどこかしっとりと落ち着きがある鷹匠を、「いわば“静岡の代官山”(笑)ですよ」と紹介してくださったのは、静岡鉄道・不動産流通事業部の高野浩之さんです。

――鷹匠は、新静岡駅にも、JR静岡駅にも徒歩で行ける、非常に便利な立地ですね。

そうですね。まさに絵に描いたような閑静な住宅街です。昔から住んでいる方が多いエリアで、そこに住んでいることがステータスになる場所だと言えます。
保育園・幼稚園から小中学校などの教育機関へのアクセスがよく『新静岡セノバ』をはじめとしたショッピングモールもあり、生活インフラはたいへん充実しています。
地元でも非常に人気が高く、「鷹匠に住んでいます」というと、静岡在住者なら誰でも「いいところにお住まいですねえ」と反応すること間違いなしの人気エリアです。

――まさに「静岡の代官山」ですね。東京の代官山は、流行に敏感かつハイソな人たちが集まる印象がありますが、鷹匠はどうでしょうか?

ここ最近、おしゃれな飲食店や雑貨店がどんどん増えてきました。オーガニック野菜を販売するお店や、ヴィーガンメニュー専門のレストランやカフェなど、毎日の生活に目的を持って楽しむ人に喜ばれるようなお店も多いですね。以前は「一言さんお断り」のような、ちょっと敷居の高いお店もありましたが、ここ最近雰囲気が変わってきました。

――古くからの街だと、外から移住するにはハードルが高いようにも感じますが、いかがでしょうか?

静岡県内、市内からの移動もありますが、他県から転入してくる方も増えています。新幹線を利用して首都圏に通勤している方もいらっしゃいますね。ちょうど代替わりが進んでいる様で、いろいろと動きが出ていますよ。

――たしかに新幹線利用で首都圏勤務という方のお話もうかがったことがあります。まさに利便性も良く人気のエリアということですね。となるの賃料もそれなりにするのではないでしょうか?

はい、率直に言ってかなりの高額エリアです(苦笑)。以前建った新築マンションも即完売で、中古マンションの物件もいわば争奪戦。ですが、だからこそ今回ご紹介する物件にはご注目いただきたいと思います。ちょっと築年数は古いですが、それだけでは計れない価値がありますよ。

レトロテイストとオール電化のベストマッチング

ということでご案内いただいたのが、葵区鷹匠2丁目の『丸山ビル』。新静岡駅からは徒歩約4分とほど近く、生活には便利な立地です。1階は、静岡の食材を生かした和食料理店。お店の脇の階段を登って、2階・3階が賃貸エリアとなります。

築年は1967年。ベトナム戦争やミニスカブーム、グループサウンズ……と、当時の流行を挙げてみても今の若い人にはわかりにくいかも。とはいえ躯体に大きな痛みもなく、共用部分のコンクリートづくりの階段や廊下はちょっとレトロな雰囲気もただよいます。

今回ご紹介するのは、2階と3階のワンルーム。床はフローリング敷で、居室の広さは約8畳。専有面積は21平米と、一人暮らしなら十二分な広さです。室内はリフォーム済みで、採光は2面から。陽の光もよく入り、建てられてから50年以上を経ているとはとても感じられない明るい雰囲気が特徴です。


▲上下2段に分かれた押し入れは収納力十分。


▲キッチンには二口のIHヒーターを設置。ガラストップで日々のメンテナンスもラクラク。

バスルームは三点ユニットで、脱衣場には洗濯機スペースも。小型の全自動洗濯機ならぴったりです。

▲バスルームは三点ユニットで、脱衣場には洗濯機スペースあり。小型の全自動洗濯機も設置可能。

そして、賃料はなんと驚きの3万5000円(管理費なし、敷1・礼1。静鉄ライフサポート費800円/月)。高野さんによれば、相場の半額に近いということです。
条件面ではペット不可なのは残念ですが、単身可・事務所利用応相談と、活用法はさまざまに考えられそうです。

▲間取り図

おためし移住に最適!

――さて、なかなか素敵な物件ですが、高野さんとしてはどんな方に向いていると思われますか?

もちろん、普通に一人暮らしで静岡市内に勤める、という方には文句なくオススメです。とにかく立地がいいので、生活面で不便さを感じることはほとんどないと思いますよ。家賃や敷金・礼金も安いので、お給料がまだ上がっていない若い世代の方でも、負担は少ないと思います。
そして、「おためし移住」という考え方もアリではないでしょうか。例えば、東京からの移住を考えている方にオススメできます。まずベッドや寝具と最低限の生活用品だけを買い揃えて、週末に新幹線や車で通って仕事を探したり、人とのつながりをつくったり。そういう意味でも、静岡の中心部に近い鷹匠に拠点を持てるのはいいことだと思います。

――なるほど、いわば「通い移住」という感じですね。新幹線など交通の便のいい、静岡市ならではです。

はい。他にも、ひとまずこの物件に引っ越してから腰を据えて本格的に家探しをする、移住希望者同士で必要に応じてシェアユースするなど、さまざまな活用ができると思います。
他にもさまざまな物件が揃っていますから、ぜひお問い合わせください。
(文・写真=深水央)

だれかに紹介したいお店…それは提供される商品の質はもちろん、中で関わっている“人”に魅力があるのではないか。そんな想いからこのシリーズではお店の中の人にフォーカスしつつ、お店を紹介していきます。

新しい文化の発信拠点に

静岡といえばおでん!……というイメージが全国に広がったのはいつ頃のことだったでしょうか。静岡駅の駅ナカから駅南の飲食店街、そして青葉通りの「青葉横丁」「青葉おでん街」と、静岡の街には「静岡(しぞーか)おでん」を看板に掲げるお店が所狭しと並んでいます。

黒い煮汁に浮かぶ黒はんぺん、皿に取って削り節粉や青のりを食べていただくお味はまさに絶品。全国においしい鍋物は数あれど、この静岡おでんは他では味わえない絶品です。

その静岡おでんを、静岡の街の象徴・駿府城公園で味わえる『おでんや おばちゃん』が2018年にオープン。通年営業・定休日なし、しかも午前10時から営業とあって、老若男女を問わず幅広い年齢層に愛されています。
でも、なぜ公園におでん屋さんなんでしょう。ここはぜひお話を聞いてみたい……ということで、店主の杉浦孝さんにお話をうかがいました。

会話が最高のつまみ

――城跡の公園におでん屋さんというのは珍しいですね。

「静岡おでんの会」という集まりのなかで、「どこか公園のようなところに、おでん屋があったらいいねえ」という話はずっとありました。他の公園でという話もありましたが、やはり観光客も多い駿府城公園がいいだろうと。観光のついでに静岡の名物であるおでんを楽しんでもらいたいですからね。

――観光地である駿府城公園にあると観光客も気軽に立ち寄れますね。駿府城公園のお店はお昼から営業ということでお子さん連れのご家族でも行きやすいですね。

そうなんです。気軽に“駿府城公園におでんを食べに行こう、ついでに史跡も見ていこう”というかたちにしていきたい、という話を「静岡おでんの会」のメンバーを前に熱く語ったわけですよ(笑)。それを「おでんの会」のメンバーがきちんとした文書に整えてくれて、市に申請したわけです。
ちょうど市の方でも、民間の力を活用した公園の利用について新しい試みをしたいと考えているところだったようです。以前この場所には、公園の売店と食堂があったんですが、この駿府城公園にくる方はやはり県外や市外の方が多いので、朝からでも静岡のおでんを食べてもらいたいですよね。

お店に来ていただくお客さんは、県外・市外の方がほとんど。もともと、夕方16時から営業している「青葉横丁」のお店でも県外や市外の方がほとんどですが、ファミリー層は少ないので幅広い層に静岡おでんを楽しんでいただけるようにしていきたいと思っています。

おでんだけでなく、静岡にゆかりの無い方々にも楽しい時間を過ごしてもらおうと、いろいろと工夫をしています。たとえば、県ごとに一冊ずつノートをつくって、メッセージを書けるようにしています。自分の関係のある県から来たという書き込みを見ると、なんか楽しいじゃないですか。最近は海外の方も多いので、国ごとのノートも追加しています。

――たしかに自分の出身地のノートとか見たくなりますね。そういえば、なぜ「おばちゃん」という店名なのですか。見たところ、杉浦さんは「おじちゃん」ですが……。

お店に立つのは、僕以外はほとんどおばちゃんですから(笑)。最年少で68歳かな。もともと静岡のおでん屋さんは、B級グルメブームが来るまではおばちゃん一人で常連だけを相手にやっているようなお店がほとんどだったんです。
それがブームの到来で急に県外からの人も増えて、なかなか対応しきれない状態もあった。今では観光地化が進んで、経営してるおばちゃんがパートのおばちゃんを雇って、忙しくお店を回しているという状態のところもあります。
うちでは、駄菓子屋さんにいるおばちゃんのイメージでお客さんに声をかけてくれ、っておばちゃんたちにお願いしています。これが若いお兄ちゃんやお姉ちゃんだと、どうしても他の色がつく。でもおばちゃんなら、会話のハードルは低いでしょう。
そういえば、ここで働いているおばちゃんにも、神奈川から静岡に移住してきたスタッフがいますよ。もう72歳ですけど、元気ハツラツですよ。ぜひ会いに来てほしいですね。

▲青葉横丁店内の様子

――今後、目指していきたいことはありますか?

おでんを通じて、静岡を面白いと思ってほしいですね。静岡って「立ち飲み」の文化があまりないんですよ。最近立って食べるステーキ屋さんとかありますけど、静岡の人は座ってじっくり飲む。それは、ゆっくり話をしながら飲むからなんですね。おでんもですけど、静岡では会話が一番のつまみ、おみやげになるんだと思います。

それと、子どもたちの世代にもおでんを通じたコミュニケーションを広げていきたい。地元の小学校から、「おでんを学ぶ校外学習」ということで120人の小学生がお店に来ました。そこで一人一本ずつおでんを食べてもらう。すると、その子たちの何人かは駿府城公園に来るたびに思い出すでしょうし、お父さんに「あそこで黒はんぺん食べたんだよ」って自慢できるでしょう。将来大学や仕事の関係で静岡を離れても、静岡のことを考えるときに「ああ、駿府城公園でおでん食べたな」って思い出になる。そんなつながりを作っていきたいですね。

取材日の夜には「青葉横丁」のお店にうかがいました。カウンターには地元の常連客はもちろん、北は仙台から南は鹿児島と全国からお客さんが集っていました。その空間には「このおでんの食べ方は〜〜」「このおでんに合う静岡のお酒は〜〜」とおでんを介した会話とたしかなコミュニティができていました。静岡にお越しの際にはぜひ立ち寄ってほしいお店のひとつです。
(文=深水央、写真=深水央、窪田司)

【おでんや おばちゃん】
http://odenya-obachan.com/
<駿府城公園店>
静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1
TEL:080-5824-7400
営業時間:10時〜17時
定休日:年中無休(お電話でご確認ください)

<青葉横丁店>
静岡県静岡市葵区常磐町1-8-7
TEL:054-221-7400
営業時間:16時〜22時(ラストオーダー21時30分)
定休日:日曜日